子育てで悩むお父さん、お母さんに是非読んで頂きたい本です。

作者は「だるまちゃんとてんぐちゃん」「カラスのパン屋さん」などの著者で2018年に亡くなったかこさとしさん。
「子どもは、大人には及ばないかも知れないけれど、ひとりひとり、自分で考える力をちゃんと持っているし、ひょっとしたら大人以上にいろんなことを感じているものです。」という言葉は、「子どもたち」を自らの先生としたかこさん自身の実感だったのでしょう。
そしてその言葉は「子どもは『白紙』だからいろいろ教えてやらなければ」と考えがちな我々を優しく戒めるものです。
セツルメント運動というものを知らなかったのですが、敗戦直後の日本でこのような活動をしていた人たちがいたとは驚きでした。
かこさんの「かわ」「海」「だむのおじさんたち」「どろぼうがっこう」なども読んでみたくなります。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167907587