ここ1週間ほど急に暑くなったせいかいわゆる夏かぜがはやりはじめました

「夏かぜ」とは便利な言葉で「夏場にはやる熱の出る病気」をなんとなく指す言葉として使います 。原因ウィルスは多岐に渡りますが多くはエンテロウィルス属に属し分かっているだけでも20種類くらいあります(!)

症状としては有名な「手足口病」や「ヘルパンギーナ」の他に「熱だけ」「発疹だけ」も多く見られ、時々「無菌性髄膜炎」「急性出血性結膜炎」「熱性けいれん」を起こし、ごく稀に「急性脳炎」「急性弛緩性脊髄炎」「心筋炎」などを起こします

ウィルスそのものに対する治療法はないので安静や水分補給、症状に応じたお薬の内服を行います 。潜伏期間は3-6日で飛沫感染か糞口感染(便に排出されたウィルスを口に持っていくことで感染する)によって拡がりますが、症状が消失してからも便中への排泄が2-3週間続くので予防が難しいです。

手足口病やヘルパンギーナは保育園や幼稚園によっては登園許可証が必要になりますが、元気そうな子でもウィルスは排出しているので登園停止の意味がなく学校保健法では登園停止の対象になっていません。

もちろん熱があったり食欲がないなど調子の悪いお子さんは登園せずお家で様子を見てあげてください