ここ数日インフルエンザのB型が増えてきました。同時にインフルエンザA型や、溶連菌、胃腸炎も流行しており、判断が難しいケースも見られます。
病気の診断なんて検査すればできるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実はそんなに単純ではありません。
そこで、流行感染症(特にインフルエンザなど)と検査の関係についてまとめましたので、受診の際の参考にして下さい。
検査と診断の関係
「熱が出たから、すぐに検査をしてほしい」 「検査をしないと、何の病気かわからないのでは?」 …そんな不安を感じることもありますよね。
当院では、お子さまに「痛い思いをさせるだけの、不要な検査」をしないために、以下のような考え方で診断を行っています。
検査よりも大切なこと(検査前確率)
医師は問診や診察をしながら、「その病気である確率(検査前確率)」を計算しています。
- まわりの流行は?(家族、学校、地域で流行っているか。特に家族などの濃厚接触者がいるか。)
- お子さまの様子は?(熱の出かた、咳、鼻水、顔色など)
この2つのポイントから、「ほぼ間違いなくこの病気だ」と判断できるときは、検査をしなくても正確な診断(みなし診断)が可能です。
なぜ、あえて検査をしないことがあるのか?
- 検査は100%ではないから 流行していて症状もぴったりな時、もし検査が「陰性」と出ても、それは「たまたまウイルスが反応しなかっただけ(偽陰性と言います)」のことが多いです。その場合、結果に関わらずその病気の治療を行うため、そもそも検査をする必要がないと判断します。
- 早すぎると「間違い」が起きやすいから ウイルスが少なすぎても正しく反応しません。間違った結果で安心してしまうのが一番怖いため、症状がある程度そろう一番確実なタイミングまで待つことをおすすめしています。
- お子さまの負担を減らしたいから 鼻の奥をこする検査は、お子さまにとって大きなストレスです。検査なしで方針が決まるなら、できるだけ痛い思いをさせないように配慮しています。
最後に
検査を「する・しない」に関わらず、保護者とご本人のお話をしっかり伺い、お子さまの状態を一番に考えてベストな判断を目指しています。
「今日はどうして検査をしないのかな?」と疑問に思われたときは、いつでも気軽にお尋ねください。
