現在日本では重症者もしくは感染者周囲の濃厚接触者に限定してコロナウイルス検査を行っています。

これは最終目標を「新型コロナウイルスにかぎらず助かるはずの命を一人でも多く救う」とした場合に非常に理にかなった方法と考えています。(詳しくは国立感染症研究所https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9324-2019-ncov.html

しかしこの方法では感染していても軽症者や無症状者は把握できない可能性が高いです。

若くて本来健康な感染者の多くは自然に回復しますので問題ありませんが、その周囲にいる持病のある方や高齢者に感染を拡大し重症化させてしまう可能性があります。

そのため一人一人が手洗いや、不要な接触を避ける、等の対策をとる必要があります。

当然のことですが、クリニックは体調に不安のある方が集まるため、飲食店等よりもコロナウイルスを含む様々な感染症を媒介する可能性の高い場所です。

そのため職員はマスクや手洗い・アルコールによる手指消毒を徹底しています。また毎朝、待合室や診察室の消毒を行い環境からの感染拡大の防止に努めています。

以上のことを踏まえたうえで当院での現在の対応とお願いは以下になります。

・コロナウィルスの検査は当院ではできません。

・微熱や咳がみられる程度なら数日間(3日間程度)は自宅での静養をお願いします。

・原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの際には受診してください。

・コロナウイルス感染者と接触があったと考えられる場合には小児であっても「帰国者接触者相談センター (075-414-4726)」にご相談ください。

・相談センターに相談のうえクリニックへの受診を勧められた場合は受診ください。

・問診や診察は通常通り行いますが、インフルエンザ迅速検査など飛沫感染のリスクが高くなる検査は原則行わず症状および周囲の流行状況等から判断します。

・検査などの際に医師が手袋やゴーグルをする場合がありますが感染拡大予防の対策ですのでご容赦ください。

・診察の結果必要と判断すれば入院できる医療機関にご紹介します。

ウイルスという目に見えないもので社会が大混乱していますが、手洗いや不要な接触を避けるなど、できることをみんなでやって予防することが可能です。その上で、重症化して死亡するひとが一人でも減るように入院できる医療機関の機能をできるだけ温存することが重要だと考えます。

皆様のご協力をお願い致します。